ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

学校行事が猛暑時期に集中

北ヨーロッパでは大体6月になるといきなり夏が到来する。雨が降らないカラカラの陽気が長期間続き、気温は25度以上、35度くらいになることもある。しかも、陽が長いので、夕方でもメチャクチャ日差しが強い。

 

これは娘が小学校の頃から思っていることだ。

夏休みの前1ヶ月くらいになるとテストやABI(卒業試験)も終わり、急に学校行事(スポーツテスト、クラス単位でのお出かけ、ハイキングなど)が増えるのだが、その時期と猛暑が続く時が大体重なる。

これら行事を気温20度で行うのと、気温30度近くで行うのでは体力の消耗が全然違うのは明白。野外で行うスポーツテストなんて尚更。気温30度近くの中、長距離走ったら倒れそう。これら行事は、暑さが始る前の5月中~6月初旬頃に行えばいいのにと思う。

ちょうどその頃、先生達はABI(卒業試験)にも借り出されて忙しいので、時期的に難しいのだろう。

北ヨーロッパ人は熱中症に対する用心が低い。冷房器具も普及していないし、相変わらず、灼熱の太陽の下、帽子も被らずサングラスだけして肌を露出している。日光不足の人種なので、気持ちは理解できるけど・・・。

 

去年の今頃に訪れたニュルンベルク。人々はなぜか地べた座りで呑んでる。芝生の上とかではなく、普通の石畳の歩道の上に、何も敷かずに座り込んでいる。

陽が暮れるに連れて人が更に多くなったが、相変わらず地べた座り。こうして短い夏の夜を楽しむ。私はやっぱり椅子に座りたいなあ。

 

蠅との戦い

久しぶりに更新を再開します。

 

この1ヶ月くらい蠅と激しく戦っている。

自宅の各部屋に少なくとも2,3匹はいて、数日留守にし戻ってきた時には総計20匹くらいいて、ブンブンと耳障りな音を立てて、やりたい放題、家中を飛び回っていた。

蠅たたきを買ってみたが、意外に成功率は低い。

蠅は窓のサン、特に窓枠の下と角に止まることが多く、蠅たたきで叩いても、窓枠と蠅たたきの間に隙間があり、蠅をしとめることができない。蠅はざまあ見ろ、とでもいうように再びどこかへ飛んでゆく。

ところが、娘の部屋で偶然コレ↓を見つけ、使ってみたところ、なかなかいい。娘は何かのイベントでコレ(正式な名前は判らないが、insect catcherとでも命名しておく)をもらったそうだ。

蓋を開けたまま、蠅を透明な箱に収め、握っている所のボタンを上げることで、蓋が閉まる。⇒蠅は箱に収まり、もう逃げられない

上)普通の蠅たたき、下) insect catcher

このinsect catcherの方が、窓のサンにもはまりやすく、蠅たたきより高い確率で蠅をしとめることができる。しかも、生きたまま捕らえ、そのまま外へ逃がすことができるので、蠅の死骸をティッシュなどで拭き取る手間も不快さもない。

私はコイツで毎日10匹は退治している。

 

ドイツへ居住し始めた頃、驚いたことの一つに、蠅や蜂がブンブン飛び交うビアガーデンの中、ドイツ人達はまるで蠅や蜂が見えていない如く、平気で談笑し飲み食いしていることだった。一方、私はそんな環境では不快極まりなく、飲み食いに集中できない。蜂が甘い臭いにつられて注文したドリンクのグラスの中に入ってしまうことは、ドイツではあるあるだ。だから、コースターでグラスの口を塞ぐ。

また、ドイツで暮らしている方だったら、夏にパン屋のショーケースに並ぶケーキ類(特に蜂蜜を使ったケーキ)の上を、無数の蠅が飛んでいるシーンを目にしたことがあるだろう。蠅が止まった飲食物を口にするのは、なんかイヤだと思うのは、もしかして私達日本人だけ・・・?

蠅と蚊、どちらがマシかと言われたら、蠅だと思うが、それでも不快ではある。

 

 

マスクを公共のごみ箱に捨ててはいけない日本

駅からゴミ箱消える、首都圏10事業者が撤去…家庭から持ち込み絶えず : 読売新聞オンライン

 

上記記事を読んで初めて知った。日本では公共のごみ箱に使用済みマスクを捨ててはいけないことを。

私、ドイツで何度かマスクを町のごみ箱へ捨てたことあります!これ、日本ではアウトなんですね。

言われてみれば、病原菌がついているかも知れないものを、駅などのごみ箱に捨てるなと言われれば、そうかなとも思うが、こういう細かいところまで指図するのが日本だと思う。逆に日本以外の国で、こんなことまでいちいち禁止する国ある?

沢山の民族が暮らすドイツでも、決まり事項は沢山ある。ただそれらは、法律で決まっている場合が殆ど。例えば、『日曜日の店の営業は禁止』と法律で決まっている。日本の沢山の決めごとは、”お願いベース”で、あちこちで、○○禁止、○○しないでください、の張り紙がやたら多い。

駅や道端でごみ箱が見つからないのは、地味に困ります。だって、日本の商品は出るごみが多いから。また、鼻をかんだティッシュはどうすればいいんですか?家までもって帰らないといけないんでしょうか?ごみ箱がないからという理由で、ポイ捨てされても、それはそれで問題だ。やっぱりごみ箱は設置してほしい。

 

 

 

コロナ感染のことで他人を責めるのは止めよう

新年で気になった日本のニュース:宮崎県知事のコロナ陽性を巡る報道

www3.nhk.or.jp

大晦日→喉の痛みが出る、元日→初詣、2日→陽性発表

報道では2点について問題視している。

1)喉の痛みがあるにも拘わらず、初詣に出かけた

2)陽性の公式発表後、地元紙に知事が初詣に出かけたことは伏せた

 

もうこういう報道は、いい加減止めたらどうなのでしょう。パンデミックを丸3年経験しても、いつまでもこんなこと報道している日本はどうなってしまうのか心配です。他人がとやかく言い過ぎるから、マスクもいつまでもとれないのだ。

 

ある欧州の国では当時感染拡大がひどい状況下、政府が国民に他人との集まりを自粛するよう呼びかける一方、首相自らが自分の誕生日パーティーやクリスマスパーティーまで開いていたことを、まだ覚えておられる方も多いだろう。あれはやり過ぎだったと言えるが、まだ陽性になっていない時点で初詣に出かけたくらいで、メディアが週刊誌的にワーワー騒ぐことはないのではないか。

 

初詣に出かけたことを伏せていたことについては、では、”初詣に出かけた”と発表したらどうなる。発表したらしたで批判は出る。もしかしたら、伏せたことよりも、もっと批判が出るのではないか。知事は処分される必要はない。県民のために尽くせばそれでよいのでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

豪華客船でコロナ隔離

教師である夫の同僚の話。

秋休み直前の一週間、夫の同僚のクラスはクラス旅行で(日本の修学旅行みたないものだが、ドイツではクラスごとに行き先が違う)プラハへ行った。滞在中、生徒の女子3人はコロナ陽性になってしまったが、それを明らかにしなかった。なぜなら、陽性と分かった時点で、もちろん観光どころではなくなるし、恐らく、直ぐに保護者に自家用車で迎えに来てもらわなければならない。この女子三人が陽性にもかかわらず、本当に何事もなかったように平気で観光していたのかどうかは又聞きした話しなので定かではないが、とにかく周囲には明らかにしなかったそうだ。

付き添い教師は、プラハの後、プライベートで秋休み初日に出港する客船の旅に申し込んでいたので、クラス旅行は不安だったが、コロナにならないように用心深く過ごした。

そして、無事プラハから地元へ戻り、そこで始めて女子からコロナ陽性だったことを明かされた。この後の客船のホリデーをどうしようかと悩んだに違いない。しかし、乗船日にはコロナテストで陰性だったため、強行することにし、乗船した。

事件は2日目に起こった。

教師はコロナ陽性になった。即行、隔離部屋へ移され、通常は陸へ着くとオプショナルツアーに参加して観光するのだが、彼の場合、残りの旅行日は、狭~い船上の隔離部屋で過ごした、という哀れな話。

 

私はこの話を聞いて、クラス旅行の直後に客船の旅というリスクとる教師も教師だが、陽性を黙っていた女子は最悪。彼らはハイティーン以上の年齢だ。周囲への影響がどのくらいか判るだろうに。

コロナの時代、旅先(特に外国)でコロナになってしまった時の対応が難しい。自宅に戻ってから陽性と判った場合はまだよいが、旅先で陽性と判明したときはその国の規則に則って対応するのだろうが、そのままその宿泊先にいてよいのか、隔離ホテルへ移動させられるのか、それとも家族が迎えに来なければならないのか(車で行けない距離だったらどうする?)、色々な課題がある。日本政府が長い間、個人外国人観光客を閉め出した理由もこの視点からみれば少しは理解できる。

今回犠牲になった付き添い教師は、狭い客室で怒りに燃えていただろうし、女子3人に旅行代金返せ!と訴えることだってできるのではないかと思ったが、教師の感染が生徒から移った事実を証明することは不可能である。泣き寝入りするほかない。哀れだ。

 

 

 

こんな暖かい10月は未だかつてなかった

サマータイムも終わり、今日から冬時間。樹木の2/3の葉っぱは既に落葉していて(掃除がタイヘン!)晩秋といった雰囲気なのですが、なぜかここ最近の最高気温が20度もあり、日中はTシャツを着ています。ちょうど運動会日和のように爽やかな青空です。但し、朝晩は冷えるので着替えます。

私もドイツ生活が長くなりましたが、南ヨーロッパ並みの今秋の10月の陽気は記憶にありません。やっぱり何かがおかしいというのは肌で感じます。

いつもならヒートテックを着て、冬への移行期間に着る綿の入った上着を着ているはずです。それが今年は日中はフリースをひっかける程度で外出しています。そのフリースさえ暑くて脱ぐこともありました。不思議と9月末の方が寒かった。その頃はいきなり寒くなり、身体がついてゆかず風邪をひいている人が沢山いまいした。

洗濯物もよく乾くし、暖房不要でエネルギーも節約できるし、日中ならシャワーが寒くないし、いいことが多いのですが、その一方で、地球温暖化やそれに伴う災害のことを考えると、ちょっと不安にもなります。

ごみの収集が一週間も来ない

ドイツでは各家にごみを集める蓋付きコンテナがある。私が暮らす地域のプラスティックごみの回収頻度は1か月にたった1回であるため、どの家もプラごみのコンテナは満杯で、回収直前は蓋が半分開いた状態のコンテナをよく見掛ける。プラ包装の商品は減ってきてはいるが、1ヶ月も溜めるとやはりそれなりの量となる。

ところが、うちの通りのでは先週のプラごみ収拾日からもう1週間も経つというのに、ごみの回収が全く来ない!いつ収集に来るか分からないから、その間ずっと回収ポイントである我が家の角にゴミは置きっ放し。近隣住民の何人かは絶対に市役所へ問い合わせしているに違いないだろうから、私はこの一週間静観していた。

様々な分野で労働者不足であることは周知の事実だが、それに加え、ごみ収集の労働者がコロナで自宅待機、とかなのかな?というのも、足下、私の暮らす地域で感染がじわじわと拡大していて、インシデントが1000を超えて感染分布を示す地図の色が変わっていた。どおりでスーパーでマスクをしている人を先月より見かける訳だ。

 

黄色い蓋のコンテナ内または手前の薄黄色のごみ袋にプラゴミを集める。奥の茶色い蓋のコンテナは生ゴミ用。