ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

激混み!モンサンミッシェル

フランスでパリ以外で有名な場所のベスト3を挙げるとしたら、モンサンミッシェルは入るのではないか。モンサンミッシェルはブルターニュ地方とノルマンディー地方の境の南ノルマンディーにあって、パリからは大分離れている。パリから日帰りオプショナルツアーがあるようだが、片道だけで3時間くらいかかるのではないだろうか。

我が家はこの夏、ドイツの自宅から車で片道1000kmを走り、フランスを横断し、ブルターニュ地方の海岸で休暇を過ごした。その滞在中、かねてから行ってみたかったモンサンミッシェルへ出かけた。

と、ところが、そのモンサンミッシェル、予想以上の大混雑。修道院へ通じる狭い小道(道幅2.5mくらい?)の両脇は土産屋や飲食店が軒を連ねているのだが、人、人、人で埋め尽くされていた。上を目指す人と上から下りてくる人が入り乱れて、ぐちゃぐちゃ。そして、途中から急な階段がキツーイ!

はっきり申し上げる。

乳幼児連れの方や足腰に自信のない高齢者には、モンサン・・・はオススメしません!外観だけにしておきましょう。

修道院へ向かう途中、サンドウィッチなど軽食を買える店はあるのだが、なにせ食べる場所がないし、イスもない。歩きながら食べるか、脇道へ通り抜け、ちょっとだけ広くなっている眺望ポイントで立って食べるのかのどちらか。レストランで席がとれたら、かなりラッキー。

島の入り口は1箇所しかなく、誰もがその出入り口の門を通るのだが、もし島内で予期せぬ事態が起こり、皆パニックになって出口へ一斉に向かったら、将棋倒しになること間違えなし。昨年ソウルでのハロウィーン夜の惨事は記憶に新しい。想像しただけでも恐ろしい。

ただ、意外だったのが、修道院へ入場したら、人が散らばったため大混雑ではなかったこと。

観光客はヨーロッパ人中心で、ここへ中国人団体がやって来たら、そりゃあ無理。安全のため、来場者数を制限した方がいい。

それから、駐車場から島まで歩く人もいるが、体力を温存するためにもシャトルバスの利用を絶対的にオススメする。チケットはもちろん、オンラインで事前に購入のこと。

見学後の感想としては、モンサン・・・は遠くから見ている方がいいかも、ということ(笑)。島を出た時にはヘロヘロに疲れた。

後日フランスでの休暇を終え、ドイツへ向かう高速道路の電光掲示板に「モンサン・・・は現在混雑しています。17時以降に入場して下さい」との表示があった。夕方遅い時間に入場する手もある。夜のイルミネーションも一見の価値ありと思う。

土産屋で見つけた缶入りクッキー。北斎の絵にモンサン・・・?