ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

マスクを公共のごみ箱に捨ててはいけない日本

駅からゴミ箱消える、首都圏10事業者が撤去…家庭から持ち込み絶えず : 読売新聞オンライン

 

上記記事を読んで初めて知った。日本では公共のごみ箱に使用済みマスクを捨ててはいけないことを。

私、ドイツで何度かマスクを町のごみ箱へ捨てたことあります!これ、日本ではアウトなんですね。

言われてみれば、病原菌がついているかも知れないものを、駅などのごみ箱に捨てるなと言われれば、そうかなとも思うが、こういう細かいところまで指図するのが日本だと思う。逆に日本以外の国で、こんなことまでいちいち禁止する国ある?

沢山の民族が暮らすドイツでも、決まり事項は沢山ある。ただそれらは、法律で決まっている場合が殆ど。例えば、『日曜日の店の営業は禁止』と法律で決まっている。日本の沢山の決めごとは、”お願いベース”で、あちこちで、○○禁止、○○しないでください、の張り紙がやたら多い。

駅や道端でごみ箱が見つからないのは、地味に困ります。だって、日本の商品は出るごみが多いから。また、鼻をかんだティッシュはどうすればいいんですか?家までもって帰らないといけないんでしょうか?ごみ箱がないからという理由で、ポイ捨てされても、それはそれで問題だ。やっぱりごみ箱は設置してほしい。

 

 

 

コロナ感染のことで他人を責めるのは止めよう

新年で気になった日本のニュース:宮崎県知事のコロナ陽性を巡る報道

www3.nhk.or.jp

大晦日→喉の痛みが出る、元日→初詣、2日→陽性発表

報道では2点について問題視している。

1)喉の痛みがあるにも拘わらず、初詣に出かけた

2)陽性の公式発表後、地元紙に知事が初詣に出かけたことは伏せた

 

もうこういう報道は、いい加減止めたらどうなのでしょう。パンデミックを丸3年経験しても、いつまでもこんなこと報道している日本はどうなってしまうのか心配です。他人がとやかく言い過ぎるから、マスクもいつまでもとれないのだ。

 

ある欧州の国では当時感染拡大がひどい状況下、政府が国民に他人との集まりを自粛するよう呼びかける一方、首相自らが自分の誕生日パーティーやクリスマスパーティーまで開いていたことを、まだ覚えておられる方も多いだろう。あれはやり過ぎだったと言えるが、まだ陽性になっていない時点で初詣に出かけたくらいで、メディアが週刊誌的にワーワー騒ぐことはないのではないか。

 

初詣に出かけたことを伏せていたことについては、では、”初詣に出かけた”と発表したらどうなる。発表したらしたで批判は出る。もしかしたら、伏せたことよりも、もっと批判が出るのではないか。知事は処分される必要はない。県民のために尽くせばそれでよいのでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

豪華客船でコロナ隔離

教師である夫の同僚の話。

秋休み直前の一週間、夫の同僚のクラスはクラス旅行で(日本の修学旅行みたないものだが、ドイツではクラスごとに行き先が違う)プラハへ行った。滞在中、生徒の女子3人はコロナ陽性になってしまったが、それを明らかにしなかった。なぜなら、陽性と分かった時点で、もちろん観光どころではなくなるし、恐らく、直ぐに保護者に自家用車で迎えに来てもらわなければならない。この女子三人が陽性にもかかわらず、本当に何事もなかったように平気で観光していたのかどうかは又聞きした話しなので定かではないが、とにかく周囲には明らかにしなかったそうだ。

付き添い教師は、プラハの後、プライベートで秋休み初日に出港する客船の旅に申し込んでいたので、クラス旅行は不安だったが、コロナにならないように用心深く過ごした。

そして、無事プラハから地元へ戻り、そこで始めて女子からコロナ陽性だったことを明かされた。この後の客船のホリデーをどうしようかと悩んだに違いない。しかし、乗船日にはコロナテストで陰性だったため、強行することにし、乗船した。

事件は2日目に起こった。

教師はコロナ陽性になった。即行、隔離部屋へ移され、通常は陸へ着くとオプショナルツアーに参加して観光するのだが、彼の場合、残りの旅行日は、狭~い船上の隔離部屋で過ごした、という哀れな話。

 

私はこの話を聞いて、クラス旅行の直後に客船の旅というリスクとる教師も教師だが、陽性を黙っていた女子は最悪。彼らはハイティーン以上の年齢だ。周囲への影響がどのくらいか判るだろうに。

コロナの時代、旅先(特に外国)でコロナになってしまった時の対応が難しい。自宅に戻ってから陽性と判った場合はまだよいが、旅先で陽性と判明したときはその国の規則に則って対応するのだろうが、そのままその宿泊先にいてよいのか、隔離ホテルへ移動させられるのか、それとも家族が迎えに来なければならないのか(車で行けない距離だったらどうする?)、色々な課題がある。日本政府が長い間、個人外国人観光客を閉め出した理由もこの視点からみれば少しは理解できる。

今回犠牲になった付き添い教師は、狭い客室で怒りに燃えていただろうし、女子3人に旅行代金返せ!と訴えることだってできるのではないかと思ったが、教師の感染が生徒から移った事実を証明することは不可能である。泣き寝入りするほかない。哀れだ。

 

 

 

こんな暖かい10月は未だかつてなかった

サマータイムも終わり、今日から冬時間。樹木の2/3の葉っぱは既に落葉していて(掃除がタイヘン!)晩秋といった雰囲気なのですが、なぜかここ最近の最高気温が20度もあり、日中はTシャツを着ています。ちょうど運動会日和のように爽やかな青空です。但し、朝晩は冷えるので着替えます。

私もドイツ生活が長くなりましたが、南ヨーロッパ並みの今秋の10月の陽気は記憶にありません。やっぱり何かがおかしいというのは肌で感じます。

いつもならヒートテックを着て、冬への移行期間に着る綿の入った上着を着ているはずです。それが今年は日中はフリースをひっかける程度で外出しています。そのフリースさえ暑くて脱ぐこともありました。不思議と9月末の方が寒かった。その頃はいきなり寒くなり、身体がついてゆかず風邪をひいている人が沢山いまいした。

洗濯物もよく乾くし、暖房不要でエネルギーも節約できるし、日中ならシャワーが寒くないし、いいことが多いのですが、その一方で、地球温暖化やそれに伴う災害のことを考えると、ちょっと不安にもなります。

ごみの収集が一週間も来ない

ドイツでは各家にごみを集める蓋付きコンテナがある。私が暮らす地域のプラスティックごみの回収頻度は1か月にたった1回であるため、どの家もプラごみのコンテナは満杯で、回収直前は蓋が半分開いた状態のコンテナをよく見掛ける。プラ包装の商品は減ってきてはいるが、1ヶ月も溜めるとやはりそれなりの量となる。

ところが、うちの通りのでは先週のプラごみ収拾日からもう1週間も経つというのに、ごみの回収が全く来ない!いつ収集に来るか分からないから、その間ずっと回収ポイントである我が家の角にゴミは置きっ放し。近隣住民の何人かは絶対に市役所へ問い合わせしているに違いないだろうから、私はこの一週間静観していた。

様々な分野で労働者不足であることは周知の事実だが、それに加え、ごみ収集の労働者がコロナで自宅待機、とかなのかな?というのも、足下、私の暮らす地域で感染がじわじわと拡大していて、インシデントが1000を超えて感染分布を示す地図の色が変わっていた。どおりでスーパーでマスクをしている人を先月より見かける訳だ。

 

黄色い蓋のコンテナ内または手前の薄黄色のごみ袋にプラゴミを集める。奥の茶色い蓋のコンテナは生ゴミ用。

 

 

 

 

半日でぱっくり穴が開いたMANGOの服と暖房をつけられない日曜日

H&M, ZARAと並ぶ世界的ファストファッションのMANGO。ZARAと同じくスペイン系で、同国出身のペネロペ・クルスがイメージモデルを務めたこともある。ZARAよりも若干デザインがおとなしめのブランドだが、別に悪くもないイメージ。

夏のセールが始った6月、ドイツのある街でMANGOの鮮やかな緑のカットソーを半額で買った。それから3ヶ月が経って季節も移り、クローゼットの奥からそのカットソーを見つけ、昨日始めて袖を通した。

目も覚めるような派手な緑だが、落ちついたグレーのパンツと合わせると、そう派手とも思えず、意外に気に入った。

そして昼食時、夫が私の左腕を指差し「それ、どうしたの?」と聞いた。

何のこと?と思いながら、自分の左の腕を見てみると、な、なんと、

左脇からパックリ!大きな穴が開いていて、そこから素肌が丸見えではないか!!(*゜д゜*)

9cmも縫い目がガーとほどけてぱっくりいっちゃってる。

このトップス今日初めて下ろしたばかりなのに、悲しい。普通あり得ないでしょう!

来週似たような色の糸を探して、自分でなんとか直さなければ。(母が近くにいたら、直して貰えるのに・・・)

そういえば、昔、南ヨーロッパでやっぱりMANGOの薄手カーディガンを買ったら、〇日目でやっぱり脇に穴が開いたことを思い出した。

MANGOてそういうブランドなの?

 

今朝起きたら雨が激しく降っていて、そのせいで今日は寒い日曜日だ。外温11度。

暖房付けたーい!!

目が飛び出るほどの請求書が脳裏に浮かぶ。

今から暖房付けたら、この秋冬一体どうする?

ヒートテック下着、スウェットの下にレギンズ、5本指の靴下をクローゼット奥から出して着こんだ。それから、体操もしてみた。お尻、腰回り、ふくらはぎ、肩甲骨をストレッチすると身体が温まる。寒さ忍耐ゲーム、いつまで持つだろうか?

 

 

 

 

 

ドイツからしかアクセスできないオーストリアの絶景地

”2国間の国境付近の山に囲まれたある村へ行くのに、他国を通らないとそこには到達できない、なんてことが本当にあるんだろうか?”

 

夏休み最後の一週間でオーストリアのKleinwalsertal(クラインヴァルザータール、タールは谷という意味)へ出かけた。そこは、夫のオーストリア人同僚からオススメされた場所だ。

出かける前、夫は奇妙なことを言い出した。

”(目的地である)Klienwalsertalは(ドイツの)Oberstdorfからしかアクセスできないらしんだ”

目的地はドイツのウインタースポーツで有名なOberstdorfから車で20kmの場所にあって、ドイツ側からしかアクセスができないと言うのだ。

”うっそだー。オーストリアなのに、なんでドイツ側からしか行けないの!?そんなことある訳ないじゃない。ロシアとウクライナのように、ドイツとオーストリアの二国間でもし戦争が起きたら、その 地域は孤立しちゃうじゃない。”というのが私の意見。

実際行ってみて真相を確かめた。

 

ドイツOberstdorfから細い道が一本、オーストリアKleinwalsertalまで伸びていて、二つの地域を市バスが頻繁に往復している。地図を見るとよく分かるのだが、谷間沿いに走るバス通りは、幾つかの村を通過し、最後の村で行き止まりになる。最後の村からオーストリア側へ抜ける山道は延びていないし、トンネルもない。本当に行き止まりの地域だった!周囲は2000-2500m級の山に囲まれている細い谷なので、トンネル作るのが容易ではないことは明らか。

 

ハイキングをした時に立ち寄った休憩所のウェイトレスさんに真相を聞いてみた。

"本当です。”

”2000年にコロナが始まった頃、国境が封鎖されましたよね。その時はどうしたんですか?”

”国境が封鎖された6週間、物資輸送車だけは通行が許されていました。その後も、住民だけは往来が認められていました。

この地域は、郵便物の配達、清掃車、除雪車などオーストリア側の行政サービスは、一旦ドイツへ回らないとこの谷には辿り着けない。食料や石油などのライフラインも同様(ガソリンスタンドは1カ所しかなかった)。

戦争が起こらなくとも、二国間の仲が悪くなり、ドイツが一方的に『オーストリアの物資輸送車はドイツを通過禁止』とでもしたら、たちまち地域は孤立する。

それって国家的にどうなんでしょう?

 

それはそうと、Kleinwalsertalはパノラマの景色が絶景で、ハイキングコースやバスがとてもよく整備されていて素晴らしい。つい数週間前まで日本特有のべたべたした暑さに悶えていた私と娘にとっては天国みたいな所だった。冬のスキーシーズンも素晴らしいに違いない。リピート決定の場所であった。

朝焼け、山の向こうはドイツ

放牧された牛や羊が首につけてる鐘がカラカラと聞こえてくる

OberstdorfのNebelhornbahn(ゴンドラ)山頂からは400ものアルプスの山頂が臨める