ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

フードーコートでは同行者と同じ店で食べないといけない

ショッピングモールに入っているフードコートくらいはドイツにもある。大抵、アジア料理や軽めのイタリアンが定番。通路にテーブルが出ていてそこで食べる。何てことはない日常風景。

ところが、ドイツでは同行者それぞれが違う店で注文した料理を、同じテーブルで食べることはできない。つまり、同行者とは普通のレストランでのように同じ店で注文しなければ一緒に食事をすることが原則できない。よく見るとテーブル・椅子が違うので、どのテーブルがどの店に属しているのかは明確。

それじゃフードコートの意味ないじゃん!各人が食べたいものを一緒に食べるからフードコートなんじゃないか!て思いますよね。

私はドイツのフードコート事情を夫から聞いて薄々知ってはいたけれど、まあ適当にごまかせばいいや、と軽く思っていた(これまでもごまかした前科あり)。

ところが、今日娘と二人で地元の中規模なショッピングモールで、娘は左の中華料理屋で炒飯を、私はその右のベトナム料理屋で「牛肉とライスヌードル」を注文した時のこと。娘の炒飯は作り置きがあったので、会計と同時に炒飯は出てきたが、私は番号札を渡され、左の中華屋のテーブルに席をとった。

しばらくすると、ベトナム料理屋の番号札がブーと鳴り、取りに行くと、店のオヤジさんから「うちのテーブルで食べてね」と念を押された。私が娘と隣の店のテーブルに座っていたのを見ていたのだろう。

この二つの店のテーブルに隔たりは、間にペラペラの人口観葉植物がある他はない。そして、テーブル・椅子の色も若干違う。

さすがに念まで押されてしまったので、結局娘も私もテーブルで一人で寂しく食べた。

結局、どの店がテーブルを管理するんだ、て話になるからかな(?)。日本のイオンモールのフードコートには、フード店に属さないイオンモールの職員がテーブルを拭いていた気がする。

フードコートの楽しさはドイツ人には馴染まない。