ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

忘れ去られた飲食店

コロナ感染拡大のため、飲食店が昨年11月に閉鎖されて、もうすぐ満6ヶ月になる(持ち帰りは除く)

大抵のレストランは持ち帰りのみ営業、カフェはテイクアウトのコーヒーや週末だけケーキも提供、或いは、完全に閉鎖しているるかのどれかだ。

こんな状況だから、この半年で完全に私の生活からカフェやレストランは消えた。

レストランで幾度か料理をテイクアウトしたが、店内で注文する食事と値段は同じだけど、さすがに料理の味・量とも同じではない。どれのメニューも、首をかしげて、うーん・・・・と唸ってしまうものばかりだ。言葉にすると否定ばかり並んでしまうので、うーん・・・でごまかす。

満足できない理由としては、

・そもそも、料理がテイクアウト用に調理されたメニューではない

私が見たYoutubeの料理人は、東京都内で緊急事態宣言が発動されて夜の営業ができないため、ランチ用に持ち帰りお総菜を始めた。それらの料理は、家で冷めた料理を食べた時でも美味しいように、味を濃くしたりと創意工夫されていた。

こちらでは、そういうことを考えて、提供はされていない。

・量も違う

量は容器に依る。まさにホカ弁!という発泡スチロールに入って出てきた店があった。仕切りにあう量しか入っていないので、値段が全然釣り合っていなかった。ホカ弁に20Euroも出したのかと思ったら、悔やまれた。

・中には、微妙に内容も違う

少し前にイタリアンレストランで、アンティパスタの盛り合わせを頼んだ。コロナ前には、いつも前菜に頼んでいた同じメニューだ。ところが、内容が全然違ってがっくり。焼いたなすやマシュルームとかあったはずなのに、乾燥トマトのオリーブオイル浸けが山盛りで出てきて、なすは無かった。当分このメニューを頼むことはない。

・大量のプラスチックゴミが出る

食事が入っていたプラスチック容器の山積みを見ただけで、本当にイヤな気分になる。うちの地域はプラスチックの回収はたった月1回なので、回収前はいつもゴミを集める大きなバケツの蓋が閉まらなくなるほどのゴミが集められる。そのため、なるべくゴミを出さない生活をしたいと常々思っている。

昨夜のニュースで、”オランダは昨日からカフェ、レストランなど通常営業を解禁”と見た。

そして、ドイツからわざわざ自由を求めオランダへ行き、カフェの外席で朝食をとるドイツ人男性のインタビューが流れていた。

半ば羨ましい・・・と思いながら見ていたが、ドイツでの判断数値を現在のオランダの感染状況に当てはめると、Inzienz300ということだから、ぶっ飛んだ。Inzidenz300て超ホットスポットだ。ドイツの現在の国内平均は154.9(4/29日)で、オランダの約半分だが、冬の始めからハードロックダウン中で出口見えず…。

国違えば対策も異なるのは当たり前だが、欧州は大陸だから困る。スペインも夏の観光シーズンを前に、通常営業を解禁した。

季節もよくなり、ロックダウンの国から、自由の国へ渡航する人たちがこれから続々出てくるだろう。その後が怖い・・・。