ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

残飯を持ち帰るのは恥ずかしくない

ドイツ人の義妹は、しばらく会っていない間に買ったものを私に紹介するときに、いつも

”本当は●Euroなんだけど、*Euroで買った”と必ず言う。こんなにお得に買ったんだーと言いたいらしい。多分本人はそれに気づいていない。

 

先日レストランでの出来事。Flammkuchen*専門店で、頼んだ料理の量が多くて皆少しずつ残した。

*Flammkuchenは、Pizzaよりもっと超薄い生地で、クレームフレッシュやベーコン、野菜をトッピングして釜で焼いたフランスアルザス地方の料理。

そしたら、義妹はウエイトレスに残飯を持ち帰りたいと申し出て、間もなくお持ち帰り用のPizzaの箱が届けられた。

彼女を皿を見ると、残されている量が1/4くらいの微妙だったので、”この人ったら、この量でも持って帰るんだー”と内心思った。しかも、私たちはその夜、家に帰宅しないで、ホテルで一泊する予定だったので、翌日の夜まで冷蔵庫もない(ドイツの普通クラスのホテルには冷蔵庫はない)。 義妹はあんまりそういうことを気にしない人だ。

すると、彼女は私に、私も残飯を持ち帰るかと聞いてきたので、

”要らないよー。冷蔵庫ないし。”と返事をすると、”車の中入れておけば大丈夫だよ”と彼女は言ったが、私は自分が残した残飯まで彼女にあげた。

彼女の家族と私から残飯を少しずつ集めたら、それなりの量になったので、彼女は満足した表情で、Pizzaの箱の蓋を閉めた。

 

ドイツではこのようにdoggy bagをすることが珍しくない。店側も持ち帰り用パックを用意していて、イヤな顔せずに提供してくれる。私の場合、さすがに半量残したら持ち帰るかも知れないが、それより少なければそのまま残すか、夫に処理して貰うようにしている。