ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

パリはコロナ前の日常に完全に戻っていた

この週末電車でパリへ行ってきた。

ドイツからはドイツとフランスの高速鉄道の両方が乗り入れていて、ドイツ西部の都市からたったの2時間~2時間半でパリに着く。フランスは先日マスク着用義務が完全に撤廃されたが、ドイツでは公共交通機関だけマスク着用が残っている。そのため、フランスからドイツへ入る直前に、”ドイツ域内ではマスク着用をお願いします。マスクお持ちでない方は降りて、買ってきて下さい”と車内アナウンスが流れる。実際降りてマスクを買ってくるだけの十分な停車時間があるのかは不明だが。国よってマスク政策が異なるが故。

 

私がホテルや鉄道を予約した段階で、空室と空席を見つけるのは非常に困難だったので、パリが相当混雑しているのは予想していたが、私の目に映った花の都は、コロナ前に戻っていて、ポジティヴに衝撃的だった。

観光名所はフランス国内と欧州からの観光客で溢れ、エッフェル塔やルーブル美術館で予約チケットなしで行くと、TDL並みかそれ以上に待つ覚悟がいる。さすが、世界一、観光客が訪れる国。

コロナでの変化を敢えて言うなれば、街中での乗り捨てレンタル自転車と電動キックボードをあちこちで見掛けたこと。中にはキックボードを二人乗りしている人も(危ないだろー)。気候変動要因もあるが、コロナ生活もこれらを後押ししたことは間違えない。

パリではざっと見、100人いればマスクしている人は10%以下だろうか。混雑した狭い地下鉄であっても同様。見知らぬ人と顔の高さが同じにあっても、本当に皆マスクしていない!もちろん人との間隔もなし。(フランス人が今でもハグしたり頬をつけて挨拶しているのかはよく判らない。)

私も混雑していたルーブル美術館では、歩き疲れ、マスクが暑くて頭がぼーっとしてきたため、えーい、もういいや!とマスクを外してしまった。

 

一方、欧州以外からの地域、アジアや中東からの観光客は殆ど見掛けなかった。韓国の若者を数人見掛けてくらいだ。

なんでしょう、この鮮明な差。

コロナウイルスと共存の道を早い段階で選択した欧州(それでもドイツは周辺国に比べれば決断はかなり遅い方だった)、他方、未だにゼロコロナ政策を継続する中国、汗ダクでも周りの目気にしてマスクを外さない日本。メディアで今日の感染者○人、前週より△人増減と書いたり、二週間以内に渡航した人は施設の利用不可、とかいい加減止めましょうよ。

パリでは自分にお土産は全く買わなかったけれど、コロナ前のように自由に旅行が出来たことが一番嬉しかった。6月から日本入国時の検疫が渡航国によって免除される。渡航先を選べば、日本から海外旅行にだって行ける日がやっと来たのです!(航空券が高騰しているのが残念・・・)