ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

マスク解除のタイミング

マスク着用の義務が一部を除き解除されて1ヶ月が経つ。

解除された時は、感染者がまだ20万人/日もいるときで、何故今?と政治的判断に大いに疑問を持ったものだが、この一ヶ月を振り返ってみると、スーパーでは依然高齢者ほどマスク率が高いし、皆自分で判断してやりくりしている感じがする。

幸い足下は感染者数も減少傾向なので(といっても、やっと10万人以下になった)、いつかはマスク解除がなされただろうから、結果的に春到来のタイミングでよかったのかも知れないと思うようになった。

一方、アジアでは未だにマスク、隔離政策。韓国は最近、野外でのマスク義務を解除したものの、中国は厳格なゼロ政策を堅持、日本でも入国の際は煩雑な書類、報告義務。そして、いつでもどこでもマスク。

昔、”眼鏡は顔の一部です~”という眼鏡のCMがあったが、コロナで ”マスクは顔の一部です~”。

先日台湾人と中国人の友人と会ったとき聞いた話では、両国は日本よりずっと厳しい入国の際の隔離措置を未だに継続中で、台湾で3週間(うちホテル1週間)、中国に至っては、国内線を乗り継ぐ人は計4週間もの隔離だそうだ。ウイルスの潜伏期間3-4日間と言われているのに、なぜそんなにも長く隔離する必要があるのだろうか。未だにそんなことをしているのはアジアだけ!

医師からマスクする子供達の免疫が下がることの懸念や、熱中症の危険性も指摘されている。自己判断に任せて、せめて屋外ではマスクなくてもOK!にしてもいいのでは。現在日本の感染状況は減少傾向らしいから、こういう時にスパっと解除しないと、タイミングを逃してしまう。

そのうち日本も観光客受け入れを再開するだろうから、そうしたら、マスクなしで東京や大阪の街を歩く外国人観光客を、回りマスクだらけの日本人が彼らを白い目で見る光景や、マスクなしで電車に乗る外国人の回りだけ人が近づかない、など想像しただけで笑える。もはやどっちがおかしいのか判らなくなる。

私はさすがにまだ握手とかハローの抱きつき挨拶はしないが、店内やレストランのトイレまでの通路に人が殆どいなければ、マスクなしで歩くことが増えた。春だし、近いうちに新しい口紅でも買おうかと思っている。口紅なんてこの3年間買っていなかったー。どんな色が流行っているのかな?

 

 

 

 

休暇先の南アでコロナ、戻ってこられない家族

私の話しではない。娘の友人家族の話だ。

今週の月曜日は2週間のイースター休み後初めての登校だった。娘のクラスに一人だけ来ない子がいた。南アフリカに行くらしいと話しを彼女から聞いていたクラスメートがいて、どうやら彼女の家族は南アフリカから戻ってきていないということまでは判った。当然担任には保護者から連絡が来ていたのだろうが、クラスには詳細は知らされていなかった。

数学の授業でグループプレゼンがあり、その子が皆で準備したマテリアルを全て保管しているため、そのグループはプレゼンができずに困っていた。

 

休暇先から戻れない理由で真っ先に考えられることといえば、”コロナで帰れない”。

確か日本領事館からの最近の連絡で、南アからの帰国者は強制隔離になったとあったので、同国で感染者が増加傾向にあるということは知っていた。コロナでなければ、A型肝炎や他のウイルスに感染とか(?)。勝手な憶測。

結局一週間、その子は学校へ来なかった。まだ南アにいるんかい!

 

そしたら、今日の夕方突然その子から娘に電話があり、偶然私が受話器を取った。

”あらー、一体どうしたの?いつ帰ってきたの?”と聞いてみたら、

”お母さんがコロナになっちゃって、復路便をキャンセルして今日帰ってきたの。”

ああ、やっぱりね・・・。

 

欧州では日常が戻ってきていて、そんなに遠い国まで出かけていくのにも躊躇しなくなってる(その家族は特に。コロナ禍でもアチコチ出かけていたのを知っている)。その家族は南アへ行くのは2回目だ。よっぽど気に入ったのだろう。旅先で病気になると、楽しい思い出も一気に吹き飛んでしまうので、気をつけよう。

再び、ドイツの水族館ヘボすぎる

イースターの休暇先で、娘(12才)の希望で水族館 Sea Lifeに行った。Sea Lifeは、ドイツ8カ所にある水族館で、欧米、アジアなど沢山の国にあるようだ。日本では名古屋にある。

はっきり言う。

この水族館の対象は小学2年生くらいまで。水族館は日本で行こう!

うちの夫なんて、通路を普通にスタスタと歩いて行き、たった15分くらいで出口へ出てしまった。一人19,50Euroも払ったんだからもっとゆっくり見ようよ。

それくらい魚少ない、水槽少ない、狭い(←コロナやばい。しかもマスクしてない人沢山いる)、見所なし、手作り感半端なし、内容と料金が見合っていない。小学2年生くらいの子供まではごまかせてもそれ以上は無理。

私も出口付近まで来て気づいた。ベルーガ(北極生息の白イルカ)を見てないてことに。娘に聞くと落胆した表情で、HPに写真が載っていたベルーガは、入り口付近でパネルだけの紹介だけだったと教えてくれた。パネルにさえ気づかずに素通りしてしまった。

パネル紹介だけ…そりゃないよ。だったら、HPに写真を載せるなよ。誤解するし、訪問者はやっぱり期待してしまう。

 

2年前の夏に北ドイツで行った有名水族館(Ozeaneum)でも似たような経験をした。あれは鯨やイルカなどの実物の大きさをした模型の展示だったけれど、水族館で模型はないよなーと家族全員がっかりした思い出がある。

うちの子は日本でイルカやシャチのショーを見てしまっているので、落胆はかなりものだった。欧州は動物愛護が強いので、遠くの地で珍しい動物を捕獲し持ち帰り、展示するのは難しいのだろう。その上、芸まで仕込ませるなんて、もっての他!なのでしょう。それは解るのだけれど、だったらHPや宣伝パンフレットに誤解を与えるような写真を載せないでほしい。

 

hexe-bibi.hatenablog.com

もう2回も苦い経験をしたので、今後ドイツでは水族館は行かないと決めた。

 

今日からマスク着用義務の撤廃

今日からマスク義務が撤廃された。

(但し、病院や医療介護施設、公共交通機関においては引き続きマスク着用が継続。)

しかし、まだ日に20万人の感染者、200人の死者が出ている足下、マスク廃止する理由なんてこれっぽちいもないんじゃない?て多くの人が思っているのでは。

今、廃止する理由て何だろう?単なる政治的な理由?

 

ここ最近は多くの場所で形がドナルドダックみたいな『FFPマスク着用のみの入店』が許されていた。FFPマスクの指定も、政府は不織布マスクと比較した科学的なデータを示して、「FFPの方が〇%も防止効果が高いから不織布マスクではなくFFP着用のこと」なんてことは言ったことは一度もなく、ただ単にFFPマスク信仰のようなところがあった。FFPマスクは1個1Euro近くもするが、娘はすぐ無くしてきたりすることもあったので、その点ではマスクの素材指定が廃止されるのはよかった。

 

それに、レストランやカフェに着席した途端、マスクを外して普通にお喋りをする一方(日本のように”黙食”なんてのはない)、トイレや出口へ向かう時だけ、人がいようがいないに拘わらず、一律マスクをしなくてはならなかったので、この点も今後は自己判断で臨機応変に対応できる。

 

今朝ショッピングモールに週末の買い物に出かけたら、マスクしていない人は私の予想より多く、ざっと見、マスクしている人としていない人が半々くらい。気温が上昇し、春爛漫な日や初夏を思わせる日にはマスク率も急激に下がるのではないか、というのが私の予想。

 

 

パンの値上げがひどく、この際買うのを止めた

ドイツ人が胸をはって誇る(唯一の)食べ物といえば、パンだろう。

アンパンマンの顔のような大きな丸形で500g-1kgくらいある茶色のパンが主流だ(四角いパウンドケーキの形をしたパンもある)。地元の大型チェーンのパン屋さんが2軒あり、交互に買っていたが、好きでよく買っていたパンの値上がりが近年激しく、2,3年前は2.50Euroだったハズだが、ある日いきなり2.70Euro→2.90Euro→ついに3.10Euroまで上がった。予告もなくある日いきなり値段表示が変っているからびっくりする。ウクライナの戦争の影響で、今後も値上がり傾向は続くだろう。

500gのパンだと家族3人で食べたら2日で食べ終わる。3Euroを越えると、さすがに週2、3回気軽に買える値段ではなくなったので、この際買うのを止めた。そして、毎朝オートミール(Haferflocken)を食べることに変えた。オートミールはドライフルーツやナッツなどのトッピングが入って売られているものもあるが、何も入っていないものは500gで1Euro以下で売られている。私はそこへバナナとヨーグルトも入れ、荒く砕いたナッツときな粉を振りかける。バターやジャムを塗ったパンよりもヘルシーで安上がりの朝食だ。

そして、日曜日だけはBrötchen(ドイツの小さめのパン)を買うことにした。そしたら、日曜日のパンが急に贅沢品に思えるようになった。

今年は食品が全般的に値上がりすることが予想されている。家計を工夫する必要があるのかも。

 

 

 

ウクライナ戦争の影響が生活に出始めた(2)

 

hexe-bibi.hatenablog.com

 

先日スーパーから保存のきく日用生活品が品薄になっていることに触れた。調理油、小麦粉、イースト菌、トイレットペーパーの他に、砂糖、塩という基本調味料も売り切れていて、”一人〇個まで”という張り紙が貼られている。

その後も棚から消えては幾らか補充する、というのを繰り返しているようだが、一週間前に比べると幾らか落ち着きが戻りつつあるようにも見える。

棚ががらーんとしていると、不安に感じ、なんとなくつられて、見つたときにはストックしておけばいいかと、商品を手にとりレジへ向かうものの、一体何のために買うのか自分でもよく分からなくなった。

2020年3月コロナで第一回目のロックダウンの時、トイレットペーパーとパスタ類が消え、政治家が ”買いだめしないでくださーい!”と盛んに訴えていたのはまだ記憶に新しい。しかし、2回目ロックダウン時はパニック買いに陥ることはなく(一度経験したから慣れたせいもある)、ドイツ人の落ち着いた行動に感心したものだった。

 

今回状況は異なり、戦争だ。停戦に至ったとしても、複雑な国際問題を解決するには時間が相当かかるだろう。この現況下で、人々が生活品を買いだめする意味、理由を考えてみた。

1:この先、日用品の補充が速やかに行われないことからの不安

→戦争前から輸送関係の労働者不足が言われていて、スーパーの棚がスカスカの時がよくあった。これが加速するのかも?

2:補充は行われるが、値段が高騰

→石油関連の商品は軒並み値上がりが予想される。また、ドイツはウクライナから小麦を輸入していて、ウクライナの今年の収穫は見込めないので、他から輸入先を探すか、値上がりするか。それから、ロシアは世界の小麦の輸出N.1の国なので、西側の制裁により、世界的に小麦製品の需要が逼迫し、値上げは避けられないだろう。

3:戦火が西側へ迫り、現在のキエフのように外出禁止となり、家の地下やシェルターでサバイバル生活?

→これは買い溜めが役に立つ。水と保存がきくじゃが芋もあった方がいい。しかし、本当にサバイバル生活になったら、私は日本へ逃げる。

 

仮にウクライナ国民のように本当に着ているもののまま逃げないといけない場合、油や小麦粉なんて持って行く人はいない。→買い溜めても全くの無駄。

 

暖かい布団で安らかに眠れる暮らしに感謝。

 

 

 

 

 

ウクライナ戦争の影響が生活に出始めた

ロシアのウクライナ侵攻から今日で20日目。

ガソリンの高騰は侵攻が始まる前から徐々に値上がりしていて、最初は給油を見送る人が大方だったが、ご存じの通り、侵略後は更に高騰し、しばらくはこの調子だろうから、見切って幾らか給油する人も増えている。

→仮に逃げないと行けないときに、ガソリンがないと車で逃げられない。

ポリタンクを持ってきてガソリンを詰めている人もいる(禁止行為です)。

 

この一週間で、他にもスーパーの棚から消えた物、品薄になっているものが出始めた。

・調理油 値段が高いオリーブオイルだけは在庫あり

・小麦粉 現在すっからかん

・イースト菌 → みんな自分でパンでも焼くの?

・トイレットペーパー

 

航空便の混乱を受けて、日本から欧州への郵便、小包がストップしているし、しばらくはアジアから食材の輸入も難しくなるのかな。キッコーマンはオランダに工場を持っているので、醤油は大丈夫そう。

ウクライナ避難民が私が暮らす町にもやってきたそうだ。

地元スーパーでは、彼らのために保存がきく食材(パスタ、缶詰類)や衛生関連の商品(オムツ、シャンプーなど)をそのスーパーで買って、そのまま寄付する運動が始まった。

私も市役所で、ウクライナ支援のヘルプとして登録をした。実際お呼びがかかるかは判らないが、もしお手伝いすることになれば、一、二語でもウクライナ語ができた方がいいだろうと思い、ググってみた。簡単な挨拶を聞いたけれど、まるで宇宙人の言葉を聞いているかの如く、後について一音も出せないくらいさっぱりだった。カタカナにもアルファベットにも書き起こせない。無理。ドイツ人がチンプンカンプンと表現するときに、まるで中国語みたいだ、と言うけれど、本当にそんな感じだった。