私の話しではない。娘の友人家族の話だ。
今週の月曜日は2週間のイースター休み後初めての登校だった。娘のクラスに一人だけ来ない子がいた。南アフリカに行くらしいと話しを彼女から聞いていたクラスメートがいて、どうやら彼女の家族は南アフリカから戻ってきていないということまでは判った。当然担任には保護者から連絡が来ていたのだろうが、クラスには詳細は知らされていなかった。
数学の授業でグループプレゼンがあり、その子が皆で準備したマテリアルを全て保管しているため、そのグループはプレゼンができずに困っていた。
休暇先から戻れない理由で真っ先に考えられることといえば、”コロナで帰れない”。
確か日本領事館からの最近の連絡で、南アからの帰国者は強制隔離になったとあったので、同国で感染者が増加傾向にあるということは知っていた。コロナでなければ、A型肝炎や他のウイルスに感染とか(?)。勝手な憶測。
結局一週間、その子は学校へ来なかった。まだ南アにいるんかい!
そしたら、今日の夕方突然その子から娘に電話があり、偶然私が受話器を取った。
”あらー、一体どうしたの?いつ帰ってきたの?”と聞いてみたら、
”お母さんがコロナになっちゃって、復路便をキャンセルして今日帰ってきたの。”
ああ、やっぱりね・・・。
欧州では日常が戻ってきていて、そんなに遠い国まで出かけていくのにも躊躇しなくなってる(その家族は特に。コロナ禍でもアチコチ出かけていたのを知っている)。その家族は南アへ行くのは2回目だ。よっぽど気に入ったのだろう。旅先で病気になると、楽しい思い出も一気に吹き飛んでしまうので、気をつけよう。