先日スーパーから保存のきく日用生活品が品薄になっていることに触れた。調理油、小麦粉、イースト菌、トイレットペーパーの他に、砂糖、塩という基本調味料も売り切れていて、”一人〇個まで”という張り紙が貼られている。
その後も棚から消えては幾らか補充する、というのを繰り返しているようだが、一週間前に比べると幾らか落ち着きが戻りつつあるようにも見える。
棚ががらーんとしていると、不安に感じ、なんとなくつられて、見つたときにはストックしておけばいいかと、商品を手にとりレジへ向かうものの、一体何のために買うのか自分でもよく分からなくなった。
2020年3月コロナで第一回目のロックダウンの時、トイレットペーパーとパスタ類が消え、政治家が ”買いだめしないでくださーい!”と盛んに訴えていたのはまだ記憶に新しい。しかし、2回目ロックダウン時はパニック買いに陥ることはなく(一度経験したから慣れたせいもある)、ドイツ人の落ち着いた行動に感心したものだった。
今回状況は異なり、戦争だ。停戦に至ったとしても、複雑な国際問題を解決するには時間が相当かかるだろう。この現況下で、人々が生活品を買いだめする意味、理由を考えてみた。
1:この先、日用品の補充が速やかに行われないことからの不安
→戦争前から輸送関係の労働者不足が言われていて、スーパーの棚がスカスカの時がよくあった。これが加速するのかも?
2:補充は行われるが、値段が高騰
→石油関連の商品は軒並み値上がりが予想される。また、ドイツはウクライナから小麦を輸入していて、ウクライナの今年の収穫は見込めないので、他から輸入先を探すか、値上がりするか。それから、ロシアは世界の小麦の輸出N.1の国なので、西側の制裁により、世界的に小麦製品の需要が逼迫し、値上げは避けられないだろう。
3:戦火が西側へ迫り、現在のキエフのように外出禁止となり、家の地下やシェルターでサバイバル生活?
→これは買い溜めが役に立つ。水と保存がきくじゃが芋もあった方がいい。しかし、本当にサバイバル生活になったら、私は日本へ逃げる。
仮にウクライナ国民のように本当に着ているもののまま逃げないといけない場合、油や小麦粉なんて持って行く人はいない。→買い溜めても全くの無駄。
暖かい布団で安らかに眠れる暮らしに感謝。