ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

ワクチン未接種者に対する社会的締め出し

先月は毎週のようにコロナに関する行動制限が変わり、一体どの規則が直近なのか、もはやよく判らなかったが、現在は12月2日より実施されている規制が続いている。

私が暮らす町ではクリスマスマーケットが強行されて二週間が経ち、クリスマスマーケットが中止になった感染状況が悪い州から人がやってくるのでは、と皆心配していたが、なんとかやっている。ただ、平日はグループごとにある程度の距離が保ててても、週末ははやり無理だ。

 

それにしても、現在実施のコロナ規則、ちょっと変だ。

クリスマスマーケットの屋台でたった3Euro程度の飲み物を買うだけなのに、いちいちワクチン証明書の提示を要求される。ワクチン未接種者はクリスマスマーケットで飲食もできない。

また、ショッピングモールでは食品店を除く小売店は赤白のテープが貼られ、入り口を塞がれ、勝手に入店はできない。ここでもワクチン証明書(+所によっては身分証明書まで)の提示が必要。ワクチン未接種者が洋服や靴を直接手にとって見ることさえも許されないのか。

 

事実上、ワクチン未接種者だけロックダウンの状態だ。

誰がワクチン未接種者か識別はつかないので、店員が店に来た人をチェックすることにより、ワクチン未接種者が人が集まるような場所をフラフラ歩き回らないように監視する、というわけ。感染状況が悪化した原因はすべてワクチン未接種者にあるとでも言うように。

そして、ワクチンの義務化を否定し続けてきた政府だが、少し前に新首相のショルツ氏は2月に義務化にする、とスタンスを変えた。社会から締め出されたワクチン未接種者が向かう先は、一体どこなのだろう?