ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

ワクチンを巡るあれこれ

EU国でコロナワクチンの接種が始まってもうすぐ2ヶ月経ち、これまでのところBiontech/ファイザー、Modernaのワクチンが接種されている。EUがアストラゼネガに注文したワクチンの量よりもずっと少ない量しか供給されない、そんなの聞いてない、もっとよこせー!、と一時すったもんだがあったが、現在ワクチンに関し、どういう状況なのかというと、、、

2/22日時点でドイツ国内でワクチン接種を受けた人

1回目接種  3.98%

2回目も接種 2.11%

(ZDF, RKIより)

え、・・・これだけ?

確か、ワクチンが開始して少しして”やっと1%に達しました。今後十分なワクチン供給がありますからスピードは上がります”と言ってなかったっけ?あれから随分経つのに、まだこれだけの人しか接種してないなんて。実際、2月に入ってから、接種スピードが緩やかになっている。これじゃ目標60-70%まで、何年もかかる。その間にロックダウン何回すればよいのだろう?イギリスなんて、ドイツの4.5倍の人が既に接種していて、6月には行動制限を完全に解除する計画、とか言ってますけど。

そんな中、ある市長が、優先的にワクチン接種できる人には該当していないけれど、(立場を使って)もう接種したという報道があった。実は、私の周りにも同様の人がいる。その人はすごい親しくもない夫に道端でそう話したそうだから、悪いと思ってないだろう。私はこのことは口外しないことにしている。そういう人はどこの国にもいるだろう。メルケル首相や大統領は接種したのかな?

最近よく耳にするのが、アストラゼネガワクチンの不人気で、アストラゼネガだったらワクチン接種を見送りたい一定数いること。

その理由が、①有効率が63%で、Biontech(95%)とModerna(94%)に比べて低いこと、②副作用が他社と比べて多く出るらしい(??)、③高齢者には接種を見送られている、ため。

特に①の有効率の意味を正しく理解してる人は少ないと思う。殆どの人が”100人中63人にしか効果がない”と誤解している。その上、②の副作用問題。接種した何十人が翌日仕事ができなくらいの副作用があった、との報告もある。

Hessenでは州内28の会場で、今週末からアストラゼネガのワクチンを医療従事者に接種開始する。接種の順番が回ってきた際、アストラゼネガだからパス!したら、再び最後尾から順番待ちをしなければならない、とある高官は発言していた。

現在のところ、接種ワクチンは選べない。

イスラエルはモデル国?

一昨日のニュースで、イスラエルの様子を見た。

プール、Fitnessジムなどが解禁され、利用者はワクチンを接種したパス(証明書)を提示し、利用が許可されていた。

ワクチン接種は『義務ではない』と言いつつも、EUも将来はそうなるのかな。

パスを提示して飛行機搭乗、コンサート鑑賞、レストラン室内での食事・・・・etc。コロナ前に普通にしていたことが、パスを提示して初めて出来るようになる、そんな日が近い将来来そうな気がする。

それでも、ロックダウンに比べればましだ。