前回の投稿では、8日から実施の来日ビジネス客と留学生を対象にした隔離の大幅緩和に、日本人帰国者が対象に含まれていなかったため、やや感情的に書いてしまった。
その後、色々なメディアで関連記事を読むと事情が見えてきた。
農家、介護などの分野において外国人労働者や研修生が日本入国ができないため、労働者不足に陥っているとのこと。当該者におかれては切実な問題だろう。足下、感染状況が落ち着いているため、政府がようやく腰を上げ、今回外国人に対して緩和するに至ったようだ。
労働者不足は欧州だけではなく、日本でもか。イギリスではBrexitも重なり超深刻なのはご承知のとおり。実はドイツでも町のレストランで、質が下がった、値段に料理が見合っていない、待ち時間が異様に長い、など見られるようになったので、もしかして厨房の労働者不足?と感じてはいたところだ。
ところで、今回の緩和は事前に報道されていたけれど、実際の発表を読んで、私が気になった箇所がある。
”新規入国は企業や学校など受け入れ責任者がいることや、事前に活動計画書を所管省庁に提出し、承認を得ることを条件とする。”
先ず、受入れ企業、大学、学校がなくてはいけない → 個人のビジネス客は未だ来れない。
それから、活動計画書を厚労省(?)に提出して、承認されないといけないですって。
何それ。仕方なく緩和した感が拭えない。緩和するけど監視もします、ですか。
度重なる緊急事態宣言に辟易した日本社会の本音は、来日して欲しいのか、して欲しくないのかと聞かれたら、完全に後者なのでしょうか。こりゃ、日本人の帰国後の隔離緩和はまだ時間がかかりそうだ。
そうこうしている間に、足下ドイツ国内の感染状況が日に日に酷くなっている。皆ワクチン打ってるのになぜ?ワクチン摂取率80%と言ってたのに、最近また66%しか打っていないと言っている。一体どの数字が正しいの?
日本政府がドイツをリスク国に指定したら、緩和どころか”強制隔離”だ。上手くいかないな。