ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

一音入魂

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現在練習中のモーツアルトのピアノソナタ。

年明けから始めて、まだやってる。

対面とオンラインレッスンを繰り返しながら来て、現在はオンライン。最近2回ほど、ネット障害でレッスン時間30分を棒に振った。

一週間練習したことを披露できなかった上、そろそろこの曲にも飽きてきたもんだから、やる気度が一気に急降下。

私の感覚ではもう85-90%くらいは仕上がってるので、さっさと次の新曲に行きたい。

でも、先生はビデオを撮って流す”オンラインコンサート”を企画しているので、要求が高く、なかなかOKが出ない。

(逆に言えば、頑張ればあと一段も二段も上手くなる見込みがあるから、教えてくれているんだろうが)

ソナタなので、全部通して弾くと14分くらいかかる。それを週たった30分のレッスン、しかもオンラインで教えて貰ってるんだから、進捗が遅いのは当然だけど、

先生に「これ以上頑張っても、あんまり上手くならないと思います」と言えたら言いたい。

「長い曲だから暗譜はできないけれど、現在のレベルでビデオ撮っても全然構いません。早くこの曲終わりにしたいんです」とも。

しかし、私がOKと思うレベルと、ピアニストの要求レベルは雲泥の差。

どこかの有名ラーメン屋店内に『一麵入魂』とデカく書いてあったが、それを音楽家に当てはめるとこうなる。

        一音入魂

そこが素人と芸術家の決定的な違いなんだろう。

まだ当分オンラインは続きそうだ。