ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

クリスマス料理で失敗

今年はカレンダーの関係でクリスマスには3日半、スーパーが閉まる。私の子供の頃、正月三が日はこうだった。

毎年、クリスマス前は買い出しが大変。足りなくなったらイヤなので、日持ちする物や安売りしているものをとりあえず買ってストックしておく。コンビニが近くにあったら気分的にどんなに楽だろうか。

1回目の買い出しから帰宅した直後、24日に南ドイツから来る予定だった義弟家族から、やっぱり訪問は止めておくと連絡が入った。仕方ない。ある意味当然だよね。感染状況は緩やかだけど悪くなる一方なんだから。

我が家の料理はこんな感じでした。

24日イヴ夜  焼きソーセージ (→夫が用意担当)

25日祝日昼  ラクレット (鉄板を中央に置いて各自焼く)

26日祝日昼  ビーフシチュー

27日普通の日曜日 お持ち帰りでインドカレー

祝日2日目にビーフシチューを圧力鍋で作りました。

実は、一週間前にラム肉でシチューを作ったら、意外に美味しかったので、クリスマスにも作ろうと思い、特売の牛肉を買っておいた。

デミグラスソースが売られていないので、自分で小麦粉や玉ねぎを丁寧に炒めて、肉、野菜も炒め、最後にトマトピュレや肉のフォンドヴォー(出汁が瓶で売られている)を入れて鍋の蓋を閉め加圧。

ところが、鍋の蓋を閉める直前に、あることに気付いた。

鍋に入れたフォンドヴォーが肉じゃなくて、魚だったてことに!!

一瞬凍りついた。・・・ど、どうしよう。

ビーフシチューに魚の出汁ってどう考えてもおかしいよね。肉なのか魚なのか、どっち??ていう味になる?

用意はすべて終えて、あと煮こむだけの段階で、今からあれこれ作り直しなんてできるわけない。

えーい、もういいや、このまま行っちゃえー!!と、祈りながら圧力鍋の蓋を閉めた。

思い返せば、24日朝の最後の買い出しの時、フォンドヴォーが並ぶ棚の前で、私はどれを買おうか迷った。なぜなら、牛肉フォンドヴォーが売り切れで既になかったから。ラム、Geflügel(鶏や鴨など)の出汁はまだあった。

結局私が手に取ったのは、『Fleish Fond』。

これ、後でよく見たら、Fisch Fondでした。

Fleisch(肉)と Fisch(魚)

こう見ると単語が似てる。同じFで始まり、語尾もschで同じ。schがつくドイツ語単語はやたら多い。完全に見間違え。

加圧が終わり、圧力鍋を恐る恐る開けてみると、、、、

ぷーんと、魚の出汁の味がした。ちょうどブイヤベースみたいな臭い。トマトピュレが入っているので、誤魔化せるかも(?)。

もちろん、家族には何も言わずしらっと、普通に料理を出した。

そして、誰一人魚の味には気付かなかったのは幸い。皆、舌おかしい?

15年もドイツに住んでるくせに、未だにこんな初歩的ミスをするなんて自分に呆れた。

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