ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

ゴールデンリトリーバーの安楽死

今日我が家の下に住む女性から、彼女の愛犬ゴールデンリトリーバーが安楽死したと涙声で報告を受けた。そして友人宅の庭に埋葬したと。

彼女の家は(我が家も)賃貸のため、庭には大型犬を埋められない。そのため、彼女の犬友達の一人が自分の家の庭に埋めることを申し出たそうだ。なんて優しい人!

彼女が犬を安楽死させると決意してから、既に2週間が経っていたので、どうするのかなー、実際となるとやっぱり躊躇してしまうんだろうなーと内心思っていた。だって、自然死するならまだしも、飼い主の判断で死なせてしまうんだから。

 

犬は少し前に強い鎮静剤を飲み出してから、更に落ち着きがなくなり、気温0度の中でも外で寝ているか、パニックになって日夜激しく吠えているかのどちらかになった。朝6時前から犬がパニックに陥り、激しく吠えているのが下から聞こえてくることも多々あった。私たちにとって犬の吠え声は、もはや掃除機や交通音などと同じで日常音と化していた。

犬は一人でお留守番することを躾けられていなかったので、飼い主がちょっとでも離れるとすぐに落ちつきがなくなりヒーヒーと言い出し、その30秒後Wow Wow!!とありったけの力で訴え続けた。大型犬なので音量もそれなりにあって、50m先からでもこの犬の吠え声が聞こえてきた。むしろ、何も聞こえてこないと、今日はどうしたのかな?と心配していた。だから、今日になって、いつも玄関口を塞いでいた犬がいないことや、張りつめた静寂に、犬がいないことを初めて寂しく感じた。

犬は最後の半年は殆ど歩くこともできなかった。歩けないのに、寝ている時、足をピクピク前後に動かしているのを見たことがある。走り回っている夢を見ていたのに違いない。天国では思う存分できるよ。

 

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