ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

モーツァルト ピアノソナタ不合格!

モーツァルトのピアノソナタを今年に入ってからずっと、全楽章通して練習してきた。『オンラインコンサート』と称し、演奏を録画し、音楽学校のHPに掲載するため、ここ2ヶ月くらいはそのためだけにしつこく練習してきた。

しかし、自分でもこんなに時間かけて練習して、果たして上手くなっているのだろうか?と自信はなかった。なぜなら、先生から注意されるたり言われることの殆どは、以前も少なくとも一度は言われたことだからだ。

少し前に、3週間後の録画でいい?と先生に聞かれ、OKしていた。

私としては、長い間この曲にかかりっきりで飽きていたので、とっととこの曲を終わらせて、次の曲にとりかかりたかった。

そして今日のレッスン。頭から終わりまで通して弾いた。

バーン!とフォルテで格好よく終わった(つもり)。

そしたら、先生: ・・・・・・・・・・・・

長い間沈黙が続いた。

私は悟った。

あーあ、、、、先生言葉探してる。コメントに困ってる・・・

先生がついに口を開き、

 ”一度この曲から離れてみて、またしばらくしたらやってみましょう。シューベルトのxxx曲て知ってる?”

レッスンが終わり部屋を後にして、私の演奏が録画して公にさらすのに足りない演奏なので、今回は見送りになったのだと悟った。要するに不合格!ダメダメだった。

あーあ、これでも一生懸命頑張ったのに・・・。ちょっと落ち込んだ。

プロを目指す音楽家は、例えばコンクールなどで順位や勝ち負けが明らかになり、結果が悪かった場合、こんな落ち込みでは足りないだろう。

私の最大の弱点は、恐らく表現力不足だ。先生に何度か言われたことがある。

”何を表現したいのか、聞いている人にはっきり伝わるように弾いてちょうだい。”

芸術は深くて難しい。

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