ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

コロナワクチンの予約について

前回義母(85才)のコロナワクチン接種の予約がようやく取れた記事を書いた。

予約受付サイトの予約画面がフリーズ、正しく入力しているのにエラー、電話も繋がらない、繋がっても混線状態でオペレーターとの会話がスムーズにいかない、氏名等を登録できても日時の予約段階で再びシステムエラー・・・・etc

と、度重なる困難が待っていた。

予約がとれた翌日、ヘッセン州のニュースサイトを偶然見たら、

あるヘッセンに住む女性が祖母のために解禁日朝からワクチンの予約を試みて、一日中トライしたが、結局予約できなかった。そして彼女はヘッセンの内政大臣(ドイツの各州には州政府があり、州首相と各大臣がいる)に抗議の手紙を書いたという動画が載っていた。

そしてその内政大臣が大混乱している予約状況について問われたインタビューで、

「州内に住む50万人の人が一斉に予約をとろうとするので、そりゃあ予約サイトと電話ホットラインが混乱していても、いた仕方ありません

と寝ぼけた事を言っていた。開き直りに出たか!

ドイツの役人よ、せめて"ご迷惑をお掛けしています"くらい言えないもんだろうか。それでその内政大臣、状況を改善するように指示したのか、については触れられていなかった。

私が思うに、接種対象となる人には、州から手紙が送られているんだから、州は氏名と住所くらいのデータは持っている。そのデータを利用すれば、いちいちその場でオペレーターが氏名、住所、生年月日を聞いて新しく打ち込む作業は簡易化される。

とにかく、一人当たりの通話時間を少なくして効率化を計り、より多くの人が早期に接種できるようにしなくてはいけない(ワクチンの供給が十分にあれば、の話だが)。

ところが、昨日ヘッセンのワクチン予約サイトを見ていたら、

ワクチンの在庫ががないため、現在予約の受付は停止しています。ワクチンが入荷次第、予約を再開します。

Impfterminservice für Hessen

と記載されていた。

なるほど、ワクチンの供給量だけの接種できるように、予約数をカウントしていた辺りはきちんとやっていたみたいだ。

ベルギーのアントワープにあるファイザーの工場から欧州諸国ヘワクチンが提供されているが、その工場がより多く生産できるように増設するか何かで、一時的に生産を中止することになった(or既にしている)。そのため、供給が遅れるのではと懸念されていた。しかし、ドイツのマーブルク(ヘッセン州の真ん中あたりにある大学の町)のBiontechの工場で生産が間もなく開始されることになっている。

それにち、モデルナ、アストラセネガなどの他社のワクチンも接種開始されるので、供給スピードは上がる、と政府は言っている。事務方が追いつくか心配。

ワクチン接種が一番進んでいるイギリスはどうしてるのだろうか?ワクチン会場となっている教会に、人が早朝から列を作って並んでいると記事を読んだが、予約制ではないのかな?

いずれにせよ、滞りなくワクチン接種がどの国でも進むことを祈る。日本は2月下旬スタートだそうだ。遅いなー。