ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

コロナワクチンの予約が解禁

EUでは昨年12月26日より独Biontechと米ファイザーのコロナワクチンの接種が始まっている。これまで私が暮らす町では、5つのチームが介護施設などを回り、入居者と介護士に接種を施してきた。

そして私が暮らすヘッセン州では、いよいよ来週火曜日からフェーズ2の段階に入り、州内6箇所の会場で接種を開始する。接種できるのは、優先順位第一位*に該当する人達。

*80才以上の高齢者、Covid-19の患者に接する医療関係者etc

それに先立ち、今週火曜日から予約が解禁になった。

ロックダウンを繰り返す欧州では、ワクチンが唯一の希望だ。

近所に住む義母(85才)は11月頃から日常の買い物については夫と私が面倒を見ていて、基本外出はしていない。ワクチンはまだ不安だわ・・・という義母を説き、予約をとることを了承して貰った。

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TVで既に予約が始まっている他州の人のインタビューで、"ホットラインが通じない"、"3時間も電話かけっぱなしでようやく予約が取れた"、"複雑な予約システムが高齢者には解りずらい"、など批判的な声を見聞きしていたので、容易にはいかないことは覚悟していた。

高齢のお爺さんが、慣れない携帯を使ってアクセスを試みていたが、全然やり方が判らなくて”まったく中国語みたいだ!”と嘆いていた。ドイツ語で”中国語みたい”とは、チンプンカンプン状態を表す。お気の毒に。

【解禁日当日】

ヘッセン州は、たった2つの電話番号(Hot LineとWiesbadenの普通回線)と、1つのオンラインの予約サイトで受付をする。

電話受付は8-20時。どうせ通じないだろうから、朝10時頃に初回試みる。

→当然通じない。ネットでも最初の画面からしてエラー。

ホットライン(116117)では、音声テープが流れ、該当番号を押す。

→"お住まいの地域では回線が非常に混雑しているため、しばらくしてまたお掛け下さい”のアナウンスが流れる。

私はてっきりこれらの番号は、居住地域の予約センターへ繋がるのかと思っていたら、本当にヘッセン州全体のコールセンターであった。州のワクチン希望者が、たった2つの電話番号と1つのサイトにアクセスを試みているんだから、そりゃあパンク状態だろ。

結局、コレはいけるかも!?と光が見えたのは夕方。ようやくネットで次の画面に進めた。

最初の画面で個人データ(名前、住所、生年月日)を入力、送信。

→エラー。何故?

入力したどの箇所がエラーなのか表示されないので、スペースを入れてみたり、ミドルネームを入れてみたり、途中、IDを義母から借りに行き、IDのとおり大文字で名前を入力したり・・・・色々試したが、結局エラー。徒労に終わる。

撃沈

【2日目】

ネットは諦めた。折をみて電話をかけ続ける。期待が持てたのは、午後に入ってから。

いつものようにプープー・・・と話し中のトーンではなく、急に自動音声で、”お繋ぎするまで5分くらいかかります”のアナウンス。このまま待とうと決め、保留音楽を聞きながら家事をしてやり過ごす。

本当に5分くらい経った頃、急に若い男性の声で"Hallo!"と飛び込んできた。

ヤッター!ついに繋がった。

私:     義母の予約お願いします。

オペレーター:義母さんは手紙を受け取っていますか?

私:     ・・・・・手紙?(聞いてないぞ)どこからの手紙ですか?地域の市役所?Hessen?

オペレーター:Landes Hessenからです。

私:     確認しておきます。

→後で夫に確認したら、夫は義母から手紙を預かっていた。ワクチン接種に関することが記載されている重要な手紙。それなに、夫たら全く目を通していなかった!あり得ない。

この後、義母の個人データを伝えるのですが、なんせ回線が悪くて、途中急に聞こえなくなったりするもんだから、もう大変でした。

しかも大事な内容なので、聞き逃し、聞き間違えたらタイヘン。”えっ、もう一度言って下さい!”と何度も言いました。

こうして時間かかりながらも、なんとか名前は登録でき、第一関門は突破しました。

いよいよ具体的な予約です。

しかしながら、次の問題が降りかかりました。回線が混雑して、次へ進めなかったのです。

察するに、①オペレーターはヘッセン州の希望者データを一括で集めて、②具体的な予約の設定は、各ワクチン会場の予約ページへクリックするのでしょう。②がうまくいかなかったのです。

結局、8桁の登録コードを伝えられ、明日再度トライして予約をとるように言われ、電話を切りました。

やっと繋がったのに、半分までしか出来なかった…

今日は3日目ですが、もちろん電話は繋がりません!