ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

授業中にガムを噛んでもいいです、と言う国

10才の娘は今週、町のカトリック系私立の女子校であるギムナジウムに入学して、晴れて5年生になった。

以前も書いたが、私立といっても、入学金なし、授業料は月々69Euro、私のピアノの月謝と同程度だ。最初に金額を聞いたときはそりゃあ仰天した。

入学式はクラスごとに行われた。つまり、学校側はクラスの数だけの入学式をすることになる。手数だろうなー。

娘の場合、5年A組の新入生と保護者限定*で入学式に参加することを認められた。

* 子供の法的な親権者であって、片親のボーイ(ガール)フレンドでは参加不可、という意味。きちんとそいういう言葉を使っているところが、日本と違って興味深い。

入学3日目。

まだ授業なし。終日クラスメートの名前を覚えたり、親睦を深めているらしい。

娘から担任が放った言葉を聞いて、また疑った。

担任は、高齢のベテラン教師。子供曰く、年をいった先生は若い先生よりも厳しい、とイマイチ評判よくない。

そのベテラン先生が、クラスで

授業中、ガムを噛んでも構いません。

ただ、こちら(教師)から見えないように、口の外に出したりしないで下さい。

と、言ったそうだ。

もちろん、翌日には沢山の子がガムを持ってきて噛んでいたそうだ。

一体いつからアメリカナイズされたんでしょう?

ミュンヘン育ちのコラムニスト・サンドラさんが書かれているように、学校校則は必要ないのかもしれません。

ただ、礼儀というか、社会常識というか、だらしなくならないように、最低限のところは学校でも見ていて欲しいのです。だってまだ小学5年生ですから。

その点では、ドイツの教育は規律がない、緩すぎると感じることもしばしばで、もやもやするときがあります。

サンドラさんの記事