ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

コロナ後の様子  オーストリアの場合

この夏の日本行き航空券をキャンセルしたため、代わりにオーストリア ザルツブルクから30kmくらいの所にある湖に一週間滞在した。たった3週間前に湖畔のプライベートビーチを持つアパートメントをBooking.comで奇跡的に予約できたのは、コロナのお陰。誰かがキャンセルしたのを、我々が頂いた。やはり湖畔では観光客や遊泳者は少なく静かだった。駐車していた車のナンバーを見ると、オーストリア5割、ドイツ4割、その他周辺の国から1割、といったところだろうか。

オーストリアはドイツに比べてコロナ規制が緩かった。例えば、マスクはもう義務ではなかったし(一部の地域を除く)、社会的間隔もあるんだか、ないんだか。アパートメントのオーナーは、コロナに対する社会的規制や宿泊客の不安は「過大すぎる」と批判していた。自分の身内や知人に感染した人がいないからって、そんなこと言う人は未だにいる。世界のニュースを見てないのかしら。

ある日、1時間半ほど湖を歩いた後、湖畔の田舎村のレストランに入り、外のテラス席に着いた。そこで、あり得ない光景に出くわした。それは私としては衝撃的で、どうしても同意できない光景だった。

それは、

5個入りのパンが入ったカゴがテーブルに置きっ放しになっていたのだ。

パンに値段が付いていて、席に着いた客が勝手に手を伸ばして食べれるようになっていた。

しかも、覆いなし。

同じテーブルに着いた私たちの前のお客さん、前の前のお客さん、そして私たちの後に同じテーブルについたお客さんにも、そのかごに入ったパンがそのまま提供されていた。

”これはないよ!絶対ありえないでしょ!”

と夫に言おうとしたら、娘の手がヌーと伸びてパンを鷲掴み、そのまま口にパクっ!

ギャッ、なんで食べるの!!

炎天下を散々歩いて、皆お腹ペコペコで、時間も遅い昼食時だった。やっぱり子供はダメね。

言っておくが、テーブルは特に大きなサイズという訳ではなく、隣の人の肩が触れない程度の4人掛けのビアガーデン風テーブルだった。会話中の飛沫が覆いのないパンに着地することだってないとは言えない。もう少し考えてほしいな。

今晩ニュースを見ていたら、オーストリアは24日から再び公共の場でマスク着用が義務になるそうだ。ついでに、レストランでのナイフ・フォークもまとめてテーブルに置き放しにして、客がそこから各自で取り出すことや、パンを置き放しすることも当面は禁止した方がいいと思う。

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出所:epa/Efe/Stephanie Lecoq、Der Farang

メルケル首相とオーストリアのクルツ首相

お母さんに説教されている息子みたい