ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

10才の娘、小学校卒業

ヘッセン州では昨日で一学年が終わった。小学校は4年間なので、最終学年だった娘は一応卒業した。”一応”というのは、なんだかこれで終わり、という気が全くしないからだ。もちろんコロナの影響もあるのだが。

最終週のある放課後、『お別れ会』が学校敷地内(野外)で行われることになった。娘のクラスだけで、保護者を呼んで行われた。案内にあるとおり、ピクニックシートと飲食物で持参で出かけた。いつもなら飲食は持ち寄りでシェアをするが、今回はしない。学校へ行ってみると、芝生の木陰にピクニックシートが2,3枚敷かれていて、それがあちこちに散らばっていて、特に皆が一同に集まる場所はなさそうだ。

娘の友達もロックダウン以降数人しか我が家に来ていなかったので、久しぶりに見るよその子供達は随分と大きくなっていた。他のお母さんたちも久しぶりにお見かけし、進路のこと、夏休みの予定などの話に花が咲いた。

子供達が一カ所に集められ、両親向けに感謝を表す詩を読んでくれた。その後、サプライズで子供達が担任の先生に自分達で作った詩を読み、先生が涙ぐむシーンがあった。それから、4年間ずっとクラスの役員を務めてくれたお母さん二人への謝辞などがあり、記念写真を撮って、一応儀式的な事は終了。

これが唯一、保護者同席で行われた最後の催し。最後がピクニックだなんて寂しい!!

『卒業式』に当たる催しはなし。多分、コロナがなかったとしても、いわゆる『卒業式』はドイツでは行われない。高校卒業時には、卒業証書授与とBall(アメリカのようなダンスパーティー)があるけど。

本当に最後はあっという間だった。3月から2ヶ月間は学校は閉鎖、その後も行ったり行かなかったり。最後の2週間だけは毎日学校があったけれど、残り僅かの時間で最低限やるべきことの触りだけをさっと済ませた感じだ。

日本のようなフォーマルな卒業式が少し懐かしい。校長先生や教育委員会の長くて固い話はにうんざりだが、誇らしげに入場する子供達、我が子の成長に感慨無量の正装した保護者、在校生や卒業生の合唱、「仰げば尊し」(最近はもっとポップスの歌なのかな?)・・・etc

私もそういうのちょっと経験してみたかった。ドイツの場合は、入学式も同様だけど、カジュアルというか、中途半端というか、えっ、まさか、もう終わり!?という感じ。

幼稚園の時ほど小学校へ保護者が出向く機会はなかったが(PTA活動とかないため)、下に子供もいないので、もう小学校へ行く用事はない。急に寂しく思えてきた。