ドイツ製かYAMAHAの中古ピアノ探しをしていて、気づいたこと。
ーー それは、比較的新しいピアノは、大体が中国製であること。しかも、名前はドイツのピアノメーカーになっていて、欧州へ逆輸入されている。
ピアノの先生からドイツ製かYAMAHAのピアノを勧められていた。しかし、ピアノ探しをするにつれ、あのメーカーもこのメーカーも、、、というように、有名なドイツのピアノメーカーは中国広東省のPerl River (广州珠江钢琴集团有限公司)というピアノ製造と業務提携(or傘下?)している事実を知った。
ピアノなんてものは、車のように何年かおきに買い替える物でもないので、新規需要が殆どなければ、世界で新たなマーケットを探すしかピアノメーカーは生き残れないことは想像に容易い。
また、これも今回新たに知ったことだが、日本にはYAMAHAとKAWAIIが代表的な国産二大ピアノメーカーだが、ドイツは伝統的にピアノメーカーが沢山ある(以下ご参照)。さすがベートーベンとバッハの国。有名所では、
・Bechstein
(ブラームスが弾いたピアノを弾かせてもらったことがあるが、素晴らしい音色だった。)
・Zimmermann
1992年にBechsteinの傘下へ。2013年から中国Ningboという都市(深圳の西)にあるHailun PianoでBechsteinからのオーダーでZimmermannピアノを製造。
・Shimmel
2016年中国Perl River社と提携を結び、中国市場での基礎を築く。Perl Riverから独立して、2019年に独自の有限会社を広州に設立、中国市場を狙う。
・Wilhelm Steinverg → 最近ここのピアノを購入。
同社のHPに中国語と台湾語のページがあるので、中国メーカーと何らかの業務提携があるのだろう。
・Ritmüller
中国Perl River社と提携。地元の楽器屋にあった値下げされた新品のピアノ(値段3500-4000Euro)は中国製だった。
<番外編>
ドイツ人がアメリカで作った有名なピアノと言えば、
・Steinway and Sons
低価格ラインでは、アップライトは中国Perl River社、グランドピアノは韓国のYoung Chang社が製造。設計はSeinway。
コンサート用、上級者向けはSteinway and Sons, Bechstein, YAMAHAが有名
初心者・中級者向けはZimmermann, Schimmel, YAMAHA, KAWAIIあたりが有名
一生もののピアノだから、納得いくものを選びたい。