ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

ピアノもmade in Germanyからmade in Chinaヘ

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ドイツ製かYAMAHAの中古ピアノ探しをしていて、気づいたこと。

ーー それは、比較的新しいピアノは、大体が中国製であること。しかも、名前はドイツのピアノメーカーになっていて、欧州へ逆輸入されている。

ピアノの先生からドイツ製かYAMAHAのピアノを勧められていた。しかし、ピアノ探しをするにつれ、あのメーカーもこのメーカーも、、、というように、有名なドイツのピアノメーカーは中国広東省のPerl River (广州珠江钢琴集团有限公司)というピアノ製造と業務提携(or傘下?)している事実を知った。

ピアノなんてものは、車のように何年かおきに買い替える物でもないので、新規需要が殆どなければ、世界で新たなマーケットを探すしかピアノメーカーは生き残れないことは想像に容易い。

また、これも今回新たに知ったことだが、日本にはYAMAHAとKAWAIIが代表的な国産二大ピアノメーカーだが、ドイツは伝統的にピアノメーカーが沢山ある(以下ご参照)。さすがベートーベンとバッハの国。有名所では、

・Bechstein

(ブラームスが弾いたピアノを弾かせてもらったことがあるが、素晴らしい音色だった。)

・Zimmermann

1992年にBechsteinの傘下へ。2013年から中国Ningboという都市(深圳の西)にあるHailun PianoでBechsteinからのオーダーでZimmermannピアノを製造。

・Shimmel

2016年中国Perl River社と提携を結び、中国市場での基礎を築く。Perl Riverから独立して、2019年に独自の有限会社を広州に設立、中国市場を狙う。

・Wilhelm Steinverg → 最近ここのピアノを購入。

同社のHPに中国語と台湾語のページがあるので、中国メーカーと何らかの業務提携があるのだろう。

・Ritmüller

中国Perl River社と提携。地元の楽器屋にあった値下げされた新品のピアノ(値段3500-4000Euro)は中国製だった。

<番外編>

ドイツ人がアメリカで作った有名なピアノと言えば、

・Steinway and Sons

低価格ラインでは、アップライトは中国Perl River社、グランドピアノは韓国のYoung Chang社が製造。設計はSeinway。

コンサート用、上級者向けはSteinway and Sons, Bechstein, YAMAHAが有名

初心者・中級者向けはZimmermann, Schimmel, YAMAHA, KAWAIIあたりが有名

一生もののピアノだから、納得いくものを選びたい。