ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

学校再開に関して右往左往

ついに来週月曜日から小学校が再開!

まずは4年生だけ登校、そして2週間後の6月一週目から1-3年生が加わる予定

・・・のハズだった。

またしても、あの少女が裁判所に訴えた。

まだ感染に対する安全が保証されていない、と。

もういい加減にしてくれー!(叫)

その少女は3週間前の4月最終週、ヘッセン州の小学校が再開しようとした時も、同じ理由で訴えた子だ。その時は彼女の主張が認められ、結局、小学校は現在に至るまで3週間も閉鎖されていた。

現在国内感染者の数も顕著に少なくなり(といっても約800-900人/日)、少し間から政府が緩和政策を段階的に進めている。そして、ようやく、学校が再開される運びなのだが…。実際、他の州では今週から既に小学校が再開しているところもある。

訴えた少女とその保護者に聞きたい。じゃあ、いつになったら安全が保証されるというのか?

WHOが終息宣言をした時か。それとも、治療薬が確立され、子供全員に予防接種がなされた時か。だったら、何年もかかる。

学校再開に当たり、学校から衛生管理やソーシアルディスタンスについて、予め家庭で子供に周知しておくようにと、しつこいほど通知が来ている。登校初日にも先生が口を酸っぱくして説明してくれるだろう。一体これ以上何ができるというのか?

クラスの保護者グループのチャットでも、"学校再開するとかしないとか、もういい加減にしてくれ!"という意見があった。ホントだよ。

数日中に、州の裁判所が再開するに適当かどうか判断する。それを受けて正式にGO!サインが出るが、仮にNO!でも娘の小学校では希望者に限り登校して、授業を行うことも検討し始めた。

一応ドイツ政府は、夏休み前にすべての学校は再開すると明言しているので、問題はいつ解禁にするのかということだが、明確な正解はない。現在できる最善策をとるだけだ。

最悪の場合、6月末に小学校を卒業する4年生は6月に数日だけ登校して卒業を迎え、友達や担任ともフェードアウトになりそうな可能性も大いにある。小学校最後の思い出がコロナなんて気の毒だ。