ドイツ、暮らしてみたらこんなトコ

ドイツ暮らし17年目。今更ながらのあれこれ

オンラインの楽器レッスン

7782e381efc9fbb8c546ac9f180266fb_s.jpg

行動規制が出てから二週間が経とうとしているが、残念ながらよい結果が出ていない。コロナ感染者数は急増するばかりで、死亡率が他国に比べて低かったドイツでも、死亡者が389人になった(3/28日時点)。果たして行動規制をしなかったら、もっと悲惨な結果になっていたのだろうか。不安は尽きない。

そんな中、小4の娘と私が通う音楽学校(教室ではなく本当に「学校」と言う名前がついている)の各講師から、オンラインレッスンの誘いがあった。

音楽学校は生徒に授業料を返金したくない、でも、講師に給料を払わないといけないから、何とかレッスンを継続したいのだろう。

まずは、私のピアノの先生から、"スカイプは持っていないから、チャットアプリWhatsAppでやりとりしましょう。但し、あなたへ割く時間は、いつものレッスンの時間だけです"と提案された。

それに対し、私は最初お断りし、分からない点があった時だけWhatsAppで回答して貰えればいいです、と答えた。オンラインレッスンなんて無理だろうと思ったから。

数日してピアノの先生から、スカイプを入れたからやってみましょう、と再度提案されたので、受けてみた。

当たり前のことだけど、指が横からの一方方向からしか見えない(横にコンピューターを置いているから)。こう弾いて、と言われてもはっきり見えない。話も少しゆっくり目で話さないと、こっちも相手も同時にしゃべって、と国際電話のようにむちゃくちゃになりそう。

繊細な音ももちろん分からないだろう。私はよく先生に、

”もっと歌って!音柔らかく!一本の線の上にいるように!Legato!!! (滑らかに!)”

などと毎回口酸っぱく言われている。そんなのはコンピューターの音では判るわけない。

ざっとだが、効果は普通の対面レッスンの1/3くらいだろうか。本当はあまり乗る気しないのだが、今の状況下ではやむをえない。

一方、娘のヴァイオリ

ンの先生からは、WhtasAppでビデオを送って、それに対し先生がコメントを返してくれる、というやり方を指示された。他の生徒とスカイプをやってみたけど、上手くゆかなかったそうだ。

前日から課題曲3-4曲をビデオに録画して、レッスン当日少しずつ送信してゆく。

しかし、ファイルが重くて送信までに一ファイルあたり4-5分かかる。再送信することもあるので、これがイチイチ面倒くさい!受信側も同じように時間がかかっているはず。

先生は恐らくビデオを見ながら紙に気づいた点を書き、丁寧にコメントを返してくれた。

それはよいのだが、後になって、1小節目のG(ソの音)が低い、3小節目のA(ラ)も低い・・・・と言われても、ヴァイオリンはもうケースに閉まっている。コメントを受けて弾き直しは、、、した方がいいのだろうけれど、、、する訳ない。間違えはその時に言ってくれないと。

残念ながらビデオレッスンの効果はあまり見込めないだろう。ただ、特に子供のモチベーションを維持する点からは、定期的な先生とのやりとりは大事。長所はそれくらいかな。

このオンラインレッスンは今週も続き、再来週からは二週間イースター休暇のためレッスンなし、4月下旬はまだ判らない。学校が再開されるか否かにかかっている。早く事態が好転してほしい、本当にそれだけ。