今や世界的有名になった韓国映画「パラサイト 半地下の家族」だが、日本行きの機内で見れたらいいなと思っていたが、私が暮らす町でも珍しくロングラン上映をしていたため、先日の連休に見に行ってきた。
ドイツでは、大人向け映画もドイツ語に音声を替えられて上映される。
先月見た日本のアニメ「天気の子」は珍しく日本語上映・ドイツ語字幕でしたが、これは例外。1回きりのイベント上映だった。
そもそもどうしてドイツでは、映画は吹き替え上映なんだろうか?
ーー きっと、昔は字の読めない人が沢山いたから、皆が理解できるように音声を替えてしまった。その風習が現在でも残っているのかな。それに、ドイツ語の文は英語の文よりも長いので、字幕にすると読み終わらないまま次のシーンへ、ということになってしまうのかも知れない。
ここでは、私が「パラサイト」を見ていて、ドイツ視点で気がついた点について幾つか挙げてみる。
・登場人物の名前が、韓国名から欧米の名前にすり替わっていた。
貧乏な兄(ウシク)と妹(ソダム)が、KevinとJessicaになってた!
Kevin, Jessicaと聞いて、アレ?韓国人て中国人みたいにアメリカンネームを付けたっけ?とすぐに気がついたが、私でさえウシクと聞いても覚えられなし、Kevinの方がすっと頭に入ってくるので、非常に助かった。
・カカオトークがWhats Appに替わっていた
貧乏な兄妹がスマホでチャットしているシーンが何度も出てきて、「Whats Appがどーのこーの・・・」というシーンがあったが、韓国で一般的な無料チャットアプリはカカオトークなはずで、これが欧州で一般的なアプリWhats Appに台詞が替わっていた。
・金持ち家族のお庭はドイツではそう珍しくない
50人くらいのゲストを呼んで立食パーティーが出来るくらいの広さの庭だったら、ドイツでは都会の小金持ちや田舎の人だったらありうる。
・金持ち一家が急遽帰宅することになり、夜食に大好物のジャージャー麺を食べるシーンがあったが、ドイツ人にはあまり理解できないだろう
ドイツ人はこういうとき、とりあえずパンさえ食べれば事足りる民族だ。わざわざ火を使って夜食を作るなんて理解できないに違いない。
以上 ドイツ視点で見た映画「パラサイト」でした。